大阪市をなくして新しく作る区の名前に、「ミャクミャ区」。冗談のような案が、アンケートで本当に2位に入りました。そして2026年10月10日、「採用しない」という結論が伝えられ、あらためて話題になっています。
何のアンケートで、なぜこんな名前が上位に入り、なぜ外されたのか。経緯を整理します。
ざっくり言うと
- 「大阪都構想」で新しく作る4つの特別区の名前を、大阪維新の会がアンケートで募っていた
- 第1区の案で「淀川区」に次いで多かったのが「ミャクミャ区」
- 10月10日、維新は「ミャクミャ区」を候補から外した
- 理由は、ほかの区の名前との統一感と、キャラクターの権利の問題
- これから各区2つの案で最終アンケートを行い、維新としての案を決める
そもそも何の名前?
「大阪都構想」は、いまの大阪市をなくして、いくつかの「特別区」に分け直す構想です。東京23区のような区を大阪にも作る、と考えるとわかりやすいかもしれません。
区を新しく作るなら、名前が必要です。大阪維新の会は、自分たちの案(維新案)を決めるためにアンケートを行い、4つの特別区それぞれの名前を募っていました。報道によると、2回目のアンケートには約2週間で3,000件を超える回答が集まっています。
「ミャクミャ区」が2位に
そのアンケートの第1区で、「淀川区」に次いで多かったのが「ミャクミャ区」でした。
元になっているのは、2025年の大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」です。最後の「ク」を「区」に変えただけ。発表されたときは「こわい」と言われながら、万博を通じてすっかり人気者になった、あの赤と青のキャラクターです。
大阪を代表する存在になったキャラクターの名前を、区の名前にもじる。思いついた人が多かったのか、面白がって投票した人が多かったのか、結果は堂々の2位でした。
なぜ採用されなかった?
10月10日、大阪維新の会は大阪市内選出の議員による会議を開き、各区の名前の案を2つずつに絞りました。
- 第1区:「淀川区」「新大阪区」
- 第2区:「北区」「梅田区」
- 第3区:「なにわ区」「中央区」
- 第4区:「天王寺区」「上町区」
「ミャクミャ区」は、第1区で2位だったにもかかわらず外されています。杉江友介幹事長は、基本的にはアンケートの上位から選んで協議しているとしたうえで、理由を2つ挙げました。
- 統一感。ほかの特別区の名前と並べたときのバランスを考える必要がある
- 権利の問題。ミャクミャクは博覧会協会が権利をもつキャラクターで、自治体の名前にするのはハードルが高い
竹下隆幹事長代行は、アンケートには悪意のある回答もあると思う、都構想に賛成・反対の両方の意見が入っていると思う、という趣旨の発言をしています。
これからどうなる?
維新は、各区2つの案に「大阪一区」のような数字を使った案も加えて、最終アンケートを行います。期間は、早ければ連休中から10月27日まで。その結果をふまえて維新案を決め、制度を話し合う法定協議会に提案する方針です。
なお、これは大阪維新の会が自分たちの案を決めるための手続きです。区の名前がこれで正式に決まるわけではありません。都構想そのものを進めるかどうかも、これからの議論になります。
なぜ話題になった?
- 名前の出来がよすぎる。「ミャクミャク」と「区」。一度聞いたら忘れられません。
- 本当に2位に入った。ネタのような案が、数字として上位に残ったことが驚きを呼びました。
- まじめに断られた。「権利関係でハードルが高い」という、冗談に対する丁寧な回答が、かえって面白がられています。
アンケートに自由に名前を書けると、こういう案が上位に来る。ネット投票ではおなじみの光景が、今回は自治体の名前という大きな舞台で起きました。
まとめ
- 「ミャクミャ区」は、大阪都構想の特別区の名前を募るアンケートで出た案。万博のキャラクター「ミャクミャク」のもじり
- 第1区で「淀川区」に次ぐ2位だった
- 10月10日、大阪維新の会は候補から外した。理由は統一感と権利の問題
- 最終アンケートは10月27日まで。区の名前が正式に決まったわけではない
幻に終わった「ミャクミャ区」。住所に書く日は来ませんでしたが、大阪の人たちの記憶には、しばらく残りそうです。
(この記事は2026年10月11日時点の情報です。)



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