VTuberグループ「ぶいすぽっ!」の運営が、10月8日に誹謗中傷対策の報告を出しました。
その中の「投稿者4名と交渉が決裂し、訴訟に発展」という一文が、Xで大きな話題になっています。
何が発表されたのか、どこまでが分かっていることなのか。運営の発表をもとに整理します。
ひとことで言うと「1年分の対策報告で、訴訟が明かされた」
今回出たのは、運営会社のバーチャルエンターテイメントによる「誹謗中傷対策委員会」の活動報告です。2025年10月1日から2026年9月30日までの1年間に、どんな対策をしたかをまとめたものです。
報告は、この訴訟だけについて書かれたものではありません。1年分の対策のうちの1項目として、訴訟のことが書かれています。
発表されたこと
匿名掲示板の投稿者4名と訴訟に
報告によると、匿名掲示板「好き嫌いドットコム」での誹謗中傷の投稿について、運営は発信者を4名特定しました。その4名とは交渉が決裂し、訴訟に発展しているとのことです。
「好き嫌いドットコム」は、有名人などについて「好き」「嫌い」を投票し、匿名でコメントを書き込めるサイトです。運営は、2025年10月の報告の時点で、このサイトへの投稿を法的対応の対象に挙げていました。
開示請求は1年で86件
発信者情報開示請求(投稿した人が誰なのかを、サイトや通信会社に明かしてもらう手続き)を行った件数は、86件でした。KAI-YOUによると、前の年の報告では31件だったので、約2.8倍に増えています。
この86件は開示請求だけの数です。削除の依頼などは、これとは別に多数行ったと説明されています。
ほかにも、こんな対応が報告された
- メンバー限定配信のパスワードを広めたアカウント:投稿者を特定し、示談が成立。謝罪文の提出と示談金の支払いが決まった
- 性的なイラストの掲載・販売:示談金は1件あたり最大400万円。約束を破った場合に高額を支払う取り決めも入っている
- 無断の「グッズプレゼント」投稿:個人情報を集めようとしたとみられる3つのアカウントについて、発信者の開示に成功
- 海外からの投稿:現地の弁護士を通じて、投稿者を特定する手続きを進めている
- ライブでの禁止事項違反:違反した人物を特定し、今後のライブやイベントへの参加を認めないことにした
まだ分かっていないこと
話題が大きくなると、推測も一緒に広まります。次の点は、発表には書かれていません。
- 4名がどんな内容を投稿したのか
- どのタレントについての投稿だったのか
- 請求している金額や、どこの裁判所なのか
- 裁判がいまどの段階にあるのか
「あの人のことらしい」「いくら請求されたらしい」といった話を見かけても、いまのところ根拠はありません。
なぜここまで注目された?
「匿名でも特定される」が数字で見えたから
開示請求が1年で86件、そして実際に訴訟へ。「匿名の書き込みでも、投稿者は特定されうる」ということが、具体的な数字で示されました。
掲示板側のルールも変わったタイミングだから
KAI-YOUによると、総務省は2026年8月31日、好き嫌いドットコムの運営者を、法律に基づく「大規模特定電気通信役務提供者」に指定しました。権利を侵害する投稿への削除対応を速くすることなどが義務づけられる立場です。サイトの側にも変化があった直後の発表でした。
示談で終わらなかったから
これまでの報告では、示談が成立した例が多く伝えられてきました。今回は交渉がまとまらず、裁判に進んでいます。運営が最後まで手続きを進める姿勢を示した形です。
まとめ
- ぶいすぽっ!の運営は10月8日、1年分の誹謗中傷対策を報告。匿名掲示板の投稿者4名と訴訟になっていることを明かした
- 発信者情報の開示請求は1年で86件。前の年の約2.8倍
- 投稿の内容や請求額などは公表されていない。推測の話には乗らず、続報を待ちたい
出典
- ぶいすぽっ!公式サイト「誹謗中傷対策委員会」活動報告(2026年10月)
- KAI-YOU「ぶいすぽっ!運営が『好き嫌いドットコム』の投稿者4人と決裂、訴訟へ 開示請求は年間86件」(2026年10月8日)
最終更新日:2026年10月10日



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