Xの利用規約が10月9日に更新。何が変わった?「集団訴訟の放棄」「テキサスで裁判」を整理

X利用規約の更新 10月9日から何が変わった? バズ全般

10月9日から、Xの利用規約が新しくなりました。

「集団訴訟の放棄って何?」「テキサスで裁判ってどういうこと?」と、タイムラインがざわついていたのを見た人も多いはず。

この記事では、Xの公式発表と規約の本文をもとに、何が変わったのかを整理します。先に結論を言うと、ふだんの投稿のルールが変わったわけではありません。変わったのは「Xともめたときの決まりごと」です。

難しい言葉抜きでわかりやすく

まずは、ざっくり知りたい人向けのまとめです。

利用規約は、Xを使うときの「ルール」です。ゲームのルールブックのようなもの。その約束が、10月9日に少し書きかえられました。

  • 普段の使い方は変わりません。ポストする、いいねを押す、といったことは今までどおりです。
  • 変わったのは「Xとケンカになったときのルール」です。ケンカ=裁判で争うことです。
  • ケンカは、アメリカのテキサス州で話し合いましょう。Xの会社がある場所で話し合う、と決められています。日本の裁判所ではありません。
  • 「みんなでまとまってXを訴える」のはナシ、と書かれています。これが「集団訴訟の放棄」です。ただ、これは前のルールにもあったものです。
  • 自動で動く機能にやらせたことも、自分の責任です。「AIが勝手にやった」としてもゆるされない、「させた人が悪い」ということです。
  • 使い続けると「わかりました」と言ったことになります。ボタンを押さなくても、Xを使うだけでOKしたことになります。

つまり、「ふつうに使う分には今までと同じ。もしXと裁判で争うことになったら、ルールはこうなります」という変更です。

もう少し詳しく知りたい方に、さらに細かく説明します。

いつ、何が発表された?

  • 9月9日:Xが公式ブログで、利用規約の更新を発表
  • 9月10日ごろ:日本のXでも通知に気づいた人が増え、話題に
  • 10月9日:新しい規約がスタート

Xは、10月9日以降もサービスを使い続けると、新しい規約に同意したものとして扱うと説明しています。

Xが挙げた変更点は4つ

公式ブログでXが「ここを変えました」と挙げたのは、次の4点です。

1. もめたときは「テキサス州の裁判所」で

日本を含む、EU・EFTA加盟国・イギリス以外の利用者とXの間の争いは、アメリカのテキサス州の法律で、テキサス州の裁判所が扱うと書かれています。規約の本文では、ウィチタ郡かタラント郡にある裁判所と指定されています。

この裁判所の指定が使えない場合は、仲裁(裁判所ではなく、第三者の仲裁人が判断する手続き)になる、という点もはっきり書かれました。Xの関連会社の具体的な名前も、例として書き加えられています。

2. 「陪審裁判」と「集団訴訟」の放棄

いちばん話題になったのがここです。法律が認める範囲で、利用者とXの両方が、陪審裁判(市民から選ばれた陪審員が判断する裁判)を受ける権利と、集団訴訟に加わる権利を手放す、という内容です。

ただしXは、集団訴訟の放棄は前の規約から引き継いだものだと説明しています。今回まったく新しく出てきた話ではありません。

3. 「自動で動く機能」を使った結果も利用者の責任

規約には、サービスの利用について利用者が責任を負うと書かれています。今回、その「利用」に、利用者の代わりに自律的に動く機能が含まれることがはっきり書かれました。AIが代わりに操作するような機能を使った場合も、責任は使った人にある、という趣旨です。

4. ヨーロッパの利用者向けの書き足し

EU・EFTA加盟国・イギリスの利用者には、アイルランドの法律が適用されます。それでも、住んでいる国の法律で守られている権利はなくならない、と明記されました。日本の利用者には直接関係しない部分です。

「前からあった」のに今回話題になったもの

規約の更新が話題になると、前から書かれていた内容も「新しく決まった」かのように広まりがちです。次の3つは、Xが今回の変更点として挙げていないものです。

  • 投稿した内容を、XがAIの学習などに使えるというライセンスの条項
  • Xが負う賠償の上限(100米ドルか、過去6か月に支払った額の大きいほう)
  • 許可のないスクレイピング(自動での大量収集)の禁止

どれも大事な内容ですが、「10月9日から急に始まった」わけではありません。

ふつうに使っている人は、何か変わる?

投稿の仕方や、やってはいけないことのルールは、今回の変更点に入っていません。ふだんの使い方がすぐに変わる話ではなさそうです。

影響が出るのは、Xと法的に争うことになった場合です。その場面がやってくる人は多くありませんが、「使い続ける=同意」という仕組みなので、一度は目を通しておいて損はありません。

なお、規約自体に「適用される法律で認められる範囲で」というただし書きが何度も出てきます。日本の利用者にどこまでそのまま当てはまるかは、法律の専門的な判断が必要な話です。この記事では、規約に何が書かれているかだけをお伝えしています。

まとめ

  • Xの新しい利用規約は10月9日にスタート。使い続けると同意したことになる
  • 変わったのは「Xともめたときのルール」。テキサス州の裁判所、陪審裁判と集団訴訟の放棄、自動で動く機能の責任など
  • AI学習や賠償の上限は、今回の変更点としては挙げられていない。広まっている話は、公式の発表で確かめたい

出典

最終更新日:2026年10月10日

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