「タイムラインに女体化マルフォイしか出てこない」。2026年の10月初め、Xでそんな悲鳴があちこちから上がりました。
マルフォイといえば、『ハリー・ポッター』に出てくる、あの嫌味な(もちろんそれを含めて超人気キャラ)金髪の少年です。彼がなぜ女の子として描かれ、ここまでの大流行になったのか。経緯をたどります。
元ネタ:『ハリー・ポッター』のドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイは、『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物です。名門の家に生まれ、主人公のハリーたちを見下し、何かにつけて突っかかってくる。物語の中では、わかりやすい「嫌なやつ」として描かれています。
ただ、日本のネットでは、このマルフォイが昔から妙に愛されてきました。名前の響きから「フォイ」と呼ばれ、語尾に「〜フォイ」を付けてしゃべらせる遊びが、掲示板や動画サイトで長く親しまれています。威張っているのにすぐ負ける、憎めない小物。ネット民にとっては、女体化される前からすでに「いじって楽しいキャラクター」だったわけです。
「女体化マルフォイ」は、このマルフォイを女の子として描いた二次創作のことです。公式の設定ではなく、ファンが自由に描いたもの。ピクシブでは「Malfoid(マルフォイド)」というタグでまとめられています。
いつから流行った:2026年9月の終わりから
ピクシブ百科事典によると、きっかけは海外の絵師が描いた女体化マルフォイのイラストがバズったこと。そこから、日本の絵師たちも次々に描きはじめました。
9月30日にはXの話題まとめに載り、10月に入るとさらに加速します。数万いいねの付くイラストや漫画が毎日のように投稿され、ピクシブの「Malfoid」タグは2,000件を超えました。
「女体化なんて許されるわけがない」と言いながら、スクロールする手が止まらない。流行の空気がよく伝わる投稿です。
何が面白い:嫌味な性格が、そのまま魅力になる
ここが女体化マルフォイのいちばんの発明です。
プライドが高い。口が悪い。すぐ「父上に言いつけてやる」と言う。少年のマルフォイでは「嫌なやつ」だった特徴が、女の子になったとたん、高飛車なお嬢様キャラとして読めてしまうのです。性格は1ミリも変えていないのに、印象だけがひっくり返る。
X上でも、「マルフォイは嫌味な性格がツンデレ的に反転する」という分析が出ていました。原作を知っている人ほど、「あのセリフをこの子が言うのか」と想像できて楽しい、というわけです。
なぜここまで広がった
- そもそもミームっぽいキャラクターだった。世代を問わず知られるハリー・ポッター。その中でマルフォイは、そもそも日本のネット民から人気がありました。
- 描く人によって解釈が分かれた。気の強いお嬢様、実は寂しがり、ハーマイオニーとの関係など、それぞれの「うちのマルフォイ」が生まれました。
- 「海外に先を越された」という盛り上がり方をした。海外発の流行と知って、日本の絵師が「巻き返すぞ」と冗談まじりに参戦しました。
流れはマルフォイだけで終わらず、スネイプ先生の女体化にも飛び火しています。こちらは「性格が嫌味なおばさんのまま」と評されていて、マルフォイとは違う味わいがあるようです。
発祥をめぐる話
「どこが発祥か」については、いくつかの話が出ています。韓国発だという説に対しては、「日本のハリー・ポッターの二次創作には、25年以上前から女体化マルフォイがある」という反論が紹介されていました。
今回の流行の直接のきっかけが海外の絵師のイラストだったことと、同じ発想が昔から各地にあったことは、どちらも成り立ちます。「今回のブームに火をつけたのは海外、発想そのものは昔からあった」と見るのがよさそうです。
なお、受け止め方は場所によって違います。Xでは盛り上がった一方で、別のSNSでは批判も多かったと伝える投稿がありました。
まとめ
- 女体化マルフォイは、『ハリー・ポッター』のドラコ・マルフォイを女の子として描いた二次創作
- 2026年9月末、海外の絵師のイラストをきっかけに流行。ピクシブでは「Malfoid」タグが使われる
- 嫌味な性格が、そのまま「高飛車なお嬢様」として魅力に変わるのが面白さ
- スネイプ先生の女体化など、まわりのキャラクターにも広がった
原作では最後まで素直になれなかったマルフォイ。まさか20年以上たって、こんな形で人気者になるとは、本人も父上も思っていなかったはずです。



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