「良かったこの距離で」
配信のコメント欄でも、Xでもやたら見かけるようになりました。
何が良かったのか。何の距離なのか。そして、誰が言ったのか。
先に言っておくと、「松本人志の名言でしょ?」と思っている人、半分まちがいです。そこも含めて解説します。
元ネタは「水曜日のダウンタウン」。ただし言ったのは……
元ネタは、2016年9月21日に放送された『水曜日のダウンタウン』とされています。
この日の企画は「モノマネ芸人に頼りすぎ説」。スタジオに座っているのは、いつもの出演者……ではなく、全員そっくりさんでした。
- 浜田雅功さんの席には、モノマネ芸人の「デコピン浜ちゃん」
- 松本人志さんの席には、モノマネ芸人の「松本等しい」
そう、「良かったこの距離で」を言ったのは、松本人志さん本人ではありません。松本等しいさんです。名前からして、だいたい等しい。
どんな場面だった?
流れはこうです。
松本等しいさんが、浜ちゃん役をイジるようなことを言う。浜ちゃん役が「やめろ!」「しばくぞ!」と怒る。
そこで返したのが、この一言。
「良かったこの距離で」
「席が離れてるから叩かれずにすんだ、助かった〜」という意味です。
ただ、その場にいたのは本物の売れっ子タレントたちではなく、全員そっくりさん。
誰も面白いことを言えない、それに対するフォローもできない。地獄のような時間。でもそれが逆に癖になる。不思議な映像が生まれました。
何が面白いの?
「距離」があれば、なんにでも使える
この言葉の強さは、使い道の広さです。
- 配信者の顔がカメラに近すぎるとき →「良かったこの距離で」
- こわい先輩が遠くの席にいるとき →「良かったこの距離で」
- くさいものが遠くにあるとき →「良かったこの距離で」
「キンモクセイの香りは遠くからほのかに届くのがいい。だから風に乗ってきたら『良かったこの距離で』となる」という投稿は、1万近いいいねを集めました。もはや風流です。
短くて、ちょっと情けない
強がるでもなく、あやまるでもなく、「離れててよかった」とだけ言う。この絶妙な小物感がクセになります。
「松本人志のセリフじゃない」というオチつき
みんなが松本さんの名言だと思って使っているのに、じつはそっくりさんのセリフ。このねじれ自体がネタにされています。
なぜ2026年に流行った?
10年前の回が、おすすめに流れてきた
解説サイトによると、きっかけは2026年7月27日。この回の動画がYouTubeに投稿され、多くの人の「おすすめ」に表示されたそうです。10年前の放送を、みんなが同じタイミングで見ることになりました。
配信のコメント欄で連打された
その後、人気配信者のもこうさんの配信などで、コメントとして書き込まれるようになりました。配信者が画面に近づくたびに「良かったこの距離で」。お約束の完成です。
「松本ワード」ブームの一員だった
2026年の夏は、松本人志さんまわりの言葉が次々に掘り起こされた季節でした。架空の動物「クイヤ」、ツッコミの名作「最後の餃子か」。「良かったこの距離で」も、その流れに乗って広まりました。本人のセリフじゃないのに。
まとめ
- 元ネタは2016年9月21日放送の『水曜日のダウンタウン』。言ったのは松本人志さん本人ではなく、モノマネ芸人の松本等しいさん
- もとの意味は「離れてるから叩かれずにすんだ」。いまは「距離」に関する場面ならなんでも使える
- 2026年7月に動画が広まり、配信のコメント欄から一気に流行した
出典
最終更新日:2026年10月10日



コメント