大阪・関西万博の閉幕から1年。パビリオンの工事代金が支払われないまま困っていた日本の下請け業者に、アフリカのアンゴラ政府が約1,700万円を支払っていたことがわかりました。未払いの当事者ではない外国政府による補てんは初めてとされ、Xで大きな反響を呼んでいます。この記事は2026年10月15日時点の情報です。
ざっくり言うと
- 万博のアンゴラ館の工事を下請けで手がけた香川県の設備会社が、約4,280万円の工事代金を受け取れずにいた。
- アンゴラ政府側と交渉した結果、2026年7月に約4割にあたる約1,700万円が振り込まれた。アンゴラ側のメールには「人道的理由で支払う」と書かれていたという。
- 万博では11か国の海外パビリオンの工事で未払いの相談が寄せられている。万博協会や大阪府は「当事者間の問題」との立場を変えていない。
何があった?
共同通信によると、香川県の設備会社は、アンゴラ館の工事で3次下請けだった大阪市の業者から、内装や電気の工事を請け負いました。工事は完了させましたが、約4,280万円が支払われませんでした。
会社はアンゴラ側と交渉を続け、2026年7月に、そのうち約4割にあたる約1,700万円が振り込まれました。会社は、事実上の「救済措置」だとしています。このことは、万博閉幕からちょうど1年の10月13日に報じられました。
共同通信の速報がこちら。
時系列で整理
- 2025年4月13日〜10月13日:大阪・関西万博を開催。
- 2025年5月:アンゴラ館が休館中に、建設業の許可がない業者が工事に関わっていたと報じられる(共同通信)。
- 2025年5月ごろ:アンゴラ館の下請け業者が「工事費が支払われていない」と訴えていると報じられる(日本経済新聞)。ほかの海外パビリオンでも未払いの訴えが続き、「被害者の会」が結成される。
- 2025年7〜8月:アンゴラ館の無許可工事をめぐり、業者が営業停止処分に。大阪府警が家宅捜索(共同通信)。
- 2026年7月:アンゴラ政府側から、香川県の設備会社に約1,700万円が振り込まれる。
- 2026年10月13日:万博の閉幕から1年。共同通信が、アンゴラ政府による支払いを報道。
何が問題になっている?
未払いはアンゴラ館だけではない。万博協会によると、未払いの相談はアンゴラを含む計11か国の海外パビリオンの工事で寄せられています。多くはまだ解決していません。
誰が払うべきか。工事は、海外の参加国が発注し、元請けから下請け、孫請けへと流れる形で進みました。お金が途中で止まると、実際に工事をした会社に届きません。被害者の会は、万博協会による立て替え払いなどを求めてきましたが、協会と大阪府は「当事者間の問題」との立場です。
「当事者ではない」国が払った。今回お金を払ったアンゴラ政府は、香川の会社と直接の契約関係にあったわけではありません。それでも「人道的理由」で一部を払った。Xでは「アンゴラに感謝」という声が多く集まる一方で、日本側の対応を問う声も出ています。
まだわかっていないこと
- 残りの約6割(約2,580万円)が支払われるのかどうか。
- ほかの10か国のパビリオン工事の未払いが、どう解決されるのか。
- 万博協会や国、大阪府が、今後何らかの対応をとるのか。
続報が出たら追記します。
まとめ
- 万博アンゴラ館の工事代金を受け取れずにいた香川の下請け会社に、アンゴラ政府が約1,700万円を支払った。
- 未払いの当事者ではない外国政府による補てんは初めてとされる。
- 未払いの相談は11か国のパビリオンで寄せられ、多くが未解決。協会と大阪府は「当事者間の問題」との立場。



コメント