「ググガガ〜」。
ペンギンの着ぐるみみたいな格好をした、ちっちゃいキャラ。よちよち歩いて、ひたすら「ググガガ」と鳴いている。
ショート動画を開くたびに出てきて、「かわいい……けど、きみ誰?」となった人、多いと思います。
このペンギン、じつは誰の公式キャラでもありません。
なのにグッズが出回り、権利でもめて、元になったゲームまで巻きこまれる騒ぎになっています。
この子の生まれから現在まで、まとめて解説します。
元ネタは、ゲームの主人公が「ペンギンっぽい」から
ピクシブ百科事典によると、ググガガペンギンのもとになったのは、2026年1月に始まったゲーム『アークナイツ:エンドフィールド』です。
このゲームの主人公のひとり、通称「女管理人」。黒と白の服を着ていて、ファンのあいだで「なんかペンギンっぽい」と言われていました。
そう、本人はペンギンの服なんて着ていません。ファンが勝手にペンギンにしたんです。ペンギン姿のファンアートがたくさん描かれ、その流れの中から、あのちびキャラが生まれたとされています。
じゃあ「ググガガ」って何語?
もとは英語の赤ちゃん言葉「goo goo ga ga」。日本語でいと「バブバブ」でしょうか。
なので、特に意味のある言葉ではありません。
これが中国で「咕咕嘎嘎(グーグーガーガー)」と書かれ、2025年ごろからネットの流行語になっていました。映画『ボス・ベイビー』のセリフとしても知られています。
つまりググガガペンギンは、こういう流れの足し算でできています。
- ゲームの主人公が、ペンギンっぽい
- 中国で「ググガガ」という赤ちゃん言葉が流行っていた
- ちょうど、動画を作れるAIが登場した
2026年2月の終わりごろ、この3つが合体。AIで作られた「ググガガと鳴くペンギンのちびキャラ」の動画が、中国の動画サイトで一気に広まりました。そこからTikTok、YouTube、Xへ。日本ではTikTokを中心に流行しています。
何が面白いの?
とにかく、見た目と声が強い
ずんぐりした体、大きな目、よちよち歩き。そして「ググガガ」しか言わない。
説明がいらないかわいさです。言葉が通じなくても伝わるので、国をこえて広まりました。
誰でも「続き」を作れる
AIで動画を作れるようになったことで、絵が描けない人でも、ググガガペンギンに好きなことをさせられるようになりました。
踊るググガガ、料理するググガガ、冒険するググガガ。作り手が無限にいるので、動画も無限に増えていきます。ゲームの中に登場させる人まで現れました。
「公式がいない」という、ゆるさ
ふつうのキャラには、作った会社や作者がいます。でもググガガペンギンには、はっきりした「持ち主」がいません。
だからこそ自由に遊べた。そして、だからこそ、あとでややこしいことになります。
なぜいま、また話題に?
流行そのものは春から夏がピークでした。いま話題になっているのは、かわいさではなく、もめごとのほうです。
グッズが勝手に出回った
公式のグッズは存在しません。それなのに、キーホルダーなどの非公式グッズが出回るようになりました。ピクシブ百科事典によると、日本でも6月ごろ、ショッピングモールのガチャに並んでいたという報告があります。
「これは誰のもの?」で争いに
同じくピクシブ百科事典によると、元になった絵の作者とされる人が、グッズを売る業者に使用料を求めて批判を浴び、主張を取り下げる出来事がありました。
さらに7月ごろには、動画アプリの関連会社が、このキャラを含むミームを著作権登録しようとしていた、と報じられて論争になっています。
みんなで育てたはずのキャラを、誰かがひとりじめしようとする。ネットのミームで、いちばん荒れるパターンです。
元になったゲームのルールが、きびしくなった
そして8月。『アークナイツ:エンドフィールド』の二次創作ガイドラインが改訂されました。
公式サイトによると、フィギュアのような硬い立体物は、作ることも売ることも禁止と明記されています。模型イベントのワンダーフェスティバルでも、このゲームは当日の版権申請の対象から外れると発表されました。
ここで大事な注意がひとつ。公式は、理由としてググガガペンギンの名前を出していません。ガイドラインにも、ペンギンやAIという言葉は出てきません。
ただ、タイミングがタイミングだっただけに、ファンのあいだでは「ググガガの騒ぎが関係しているのでは」という見方が広まりました。Xでは10月に入ってからも、「公式に認められたミームと、公式を困らせたミーム」としてくらべられています。
かわいいペンギンが、気づけば元ネタのファン活動にまで影を落としていた、かもしれない。確かなことは分かりませんが、ミームの広がり方を考えさせられる話です。
まとめ
- ググガガペンギンは、ゲーム『アークナイツ:エンドフィールド』の主人公が「ペンギンっぽい」ことから生まれた、ファン発のキャラ。2026年2月ごろ、AIで作った動画で広まった
- 「ググガガ」は英語の赤ちゃん言葉が中国で流行語になったもので、意味はない
- 公式のキャラではないのにグッズや権利でもめごとが続き、元のゲームの二次創作ルールがきびしくなったこととの関係も取りざたされている(公式は理由を明かしていない)
出典
最終更新日:2026年10月10日



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