意味
フレネミーは「友達のふりをした敵」。英語の friend(フレンド)と enemy(エネミー)をくっつけた言葉です。表では仲よくしているのに、裏では嫉妬したり、足を引っぱったりしてくる相手のことを指します。
もうひとつ、「ライバルでもあり友達でもある」という、少しポジティブな意味で使われることもあります。ただ、日本の若い人のあいだでは、ほぼ「表と裏がちがう友達」のほう。2026年上半期の「JC・JK流行語大賞」では、コトバ部門の2位に入りました。
例:こんな人がフレネミー
- 「その服かわいいね!…私なら選ばないけど」と、ほめながら落としてくる
- あなたがいない場では、あなたの失敗話を笑いのネタにしている
- いいことがあったと話すと、なぜか急に話をそらす・不機嫌になる
- 相談したことを、ほかの人に「心配してるんだけど〜」と広めている
使い方の例文はこんな感じです。
- 「あの子、たぶんフレネミーだと思う」
- 「職場のフレネミーにどう接したらいいかわからない」
- 「フレネミー診断やったら、まさかの自分が当てはまった」
「敵」とはっきり言い切らず、「友達だけど、ちょっと怖い」くらいのモヤモヤを表せるのが、この言葉が便利なところです。
フレネミーの特徴と見分け方
はっきりした基準はありませんが、よく挙げられるのは次のようなサインです。
- ほめ言葉にトゲがある:ほめた直後に、さりげなく下げる
- あなたの成功を喜ばない:おめでとうが言えない、張り合ってくる
- 人によって話が変わる:Aさんの前とBさんの前で言っていることがちがう
- 秘密を守らない:打ち明けたことが、いつの間にか広まっている
- 会ったあと、なぜか疲れる:楽しかったはずなのに、モヤモヤが残る
ひとつ当てはまっただけで「フレネミー確定」とは言えません。だれにでも、つい嫉妬してしまう日はあります。何度も同じことがくり返されるかで見るのがおすすめです。
フレネミーはいつから?成り立ち
言葉としては、思ったより古いです。
- 1953年:アメリカのコラムニスト、ウォルター・ウィンチェルが新聞のコラムで「frienemies」という綴りを使った(当時のソ連を指す造語)
- 1977年:辞書のメリアム・ウェブスターが確認している、いちばん古い「frenemy」の使用例
- 2000年代:アメリカのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で使われて広まった、という説がある
- 2010年:日本では雑誌『an・an』が特集で取り上げる
- 2012年:本『フレネミーと賢くつき合う33の法則』が出る(サジェストに出る「フレネミーの法則」はこの本のこと、と考えられます)
- 2026年:「JC・JK流行語大賞2026上半期」コトバ部門2位(AMF、6月29日発表)
流行語大賞を発表したAMFは、言葉自体は前からあったものの、SNSで人間関係が見えやすくなったことで、いまの中高生のあいだで再流行したと説明しています。グループのストーリーに自分だけ写っていない、裏アカで何か言われている——そんな「見えてしまうモヤモヤ」に、ぴったりの名前がついた形です。
どこで使う?「女子」「職場」のフレネミー
サジェストを見ると、「フレネミー 女子」「フレネミー 職場」「フレネミー おばさん」と、場面ごとに調べられています。
- 学校・女子グループ:同じグループの中での小さなマウント、インスタやストーリーでの張り合い
- 職場:手柄の横取り、上司の前でだけ態度を変える同僚
- ママ友・ご近所:比べ合いやうわさ話
ネットでは「フレネミー診断」や「MBTI別フレネミー度」のようなコンテンツもよく見かけますが、どれも遊びの範囲です。結果で友達を決めつけるのはやめておきましょう。ちなみに同じランキングの3位は「冷笑系」でした。
フレネミーかも、と思ったら
- 距離をとる:いきなり縁を切らなくても、会う回数や話す内容を少しずつ減らす
- 大事なことは話さない:秘密や悩みは、信頼できる別の人に
- 張り合わない:相手のマウントに乗らないのがいちばん効く
- つらいときは相談:学校なら先生や家族、職場なら上司や人事に
「自分がフレネミーになっていないか」も、たまに振り返ってみると気持ちが楽になります。
まとめ
- フレネミー=friend+enemy、「友達のふりをした敵」
- 言葉は1950年代からあるが、2026年にJC・JK流行語大賞コトバ部門2位で再流行
- 見分けるコツは「同じことがくり返されるか」。かかわり方は「距離をとる」が基本
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出典:AMF「JC・JK流行語大賞2026上半期」(PR TIMES、2026年6月29日)、Wikipedia「フレネミー」。(この記事は2026年10月21日時点の情報です。)



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