意味
何かヤバいものに迫られて、文章がそこでブツッと途切れる……という「最期」を演出するときの決まり文句。
元はホラー小説の最後の一行。ネットでは、書き手の身に何かが起きたフリをする締めとして使われます。
もちろん、窓の外には何もいません。たぶん。確認はしないでください。
使い方
ピンチっぽい話を書いて、最後に叫んで終わる。続きは書きません。というか、書けなかった設定です。
- 「締め切りまであと3日。まだ1ページも書いてな……ああ!窓に!窓に!」
- 「冷蔵庫のプリン、食べたのは私じゃな……窓に!窓に!」
- 「〇〇に!〇〇に!」と入れかえるのも定番。「外に!外に!」「からあげに!からあげに!」など、もはや何に襲われているのか分からない
ポイントは、文の途中でちぎること。句点(。)まで書けたら、それはまだ余裕がある証拠です。
台風の日には、こんな人も見つかります。
いるんです。恐怖の真っ最中に、なぜか日記だけは書き続ける人。
元ネタ・成り立ち
元ネタは、アメリカの作家H・P・ラヴクラフトの短編小説『ダゴン』(1917年執筆、1919年発表)。のちに「クトゥルフ神話」と呼ばれる作品群の、始まりとされる一編です。
海で見てはいけない巨大な何かを見てしまった主人公。その手記は、ドアの向こうに「ぬるっとした何か」が迫る気配の中、「あの手が! 窓に! 窓に!」という叫びで終わります(英語の原文は “The window! The window!”)。
……で、結局、窓に何があったのか。じつは、ここで読み方が分かれます。
- 日本でよくある読み方:窓に化け物の手が!(窓から来た!)
- 海外でよくある読み方:ドアから来るから、窓から逃げなきゃ!(窓へ行け!)
この「日本と海外で受け取り方が違う」という話は、2021年にネットで話題になりました。どっちにしても、大ピンチなのは同じです。窓が出口か入口かの違いだけ。
日本では、クトゥルフ神話や、それを題材にしたTRPG(テーブルトークRPG)の人気とともに、ホラー好きやゲーム好きの合言葉として広まりました。
どこで使う?
X、掲示板、ブログ、TRPG仲間の会話など。同じく書きかけで途切れるネタの「おっと、誰か来たようだ」とは、ほぼ兄弟。玄関から来るか、窓から来るか。違いはそこだけです。
ちなみに、ネットでこの叫びを見かけても、通報の必要はありません。だいたい元気です。
まとめ
- 元ネタは、ラヴクラフトの短編『ダゴン』の最後の一行
- 何かに迫られて文章が途切れる「最期」を演出する決まり文句
- 「〇〇に!〇〇に!」と入れかえ自在。窓の外は、確認しないのが吉
次に読む
出典
- Dagon (short story)(Wikipedia・英語)
- ホラーでよくある『窓に!窓に!』というセリフは日本と海外では全く違う意味だったらしい(Togetter、2021年10月3日)
- 窓に!窓に!ってなに?(クトゥルフ神話TRPGのサイト)
(この記事は2026年10月時点の情報です。)



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