意味
「知ってはいけないこと」を書きかけたところで、文章をブツッと終わらせるときの、お決まりの一言。
「この先を書いたら消される」「口封じの使者が来た」という設定です。
もちろん、誰も来ていません。インターホンも鳴っていません。書いた本人は、このあとふつうにお風呂に入ります。
使い方
型はかんたん。それっぽい「裏の話」を書きかけて、いちばん大事なところで……止める。それだけです。
- 「うちの会社の会議が長い本当の理由はね……おっと、誰か来たようだ」
- 「給食のカレーが金曜に出がちなのは、実は……おや、誰か来たようだ」
- 「あのドラマの犯人、実は……おっと誰か来たようだ」(ネタバレの寸止めにも便利)
ポイントは、続きを書かないこと。読んだ人が勝手に「えっ、何?」と想像してくれます。真相は永遠に闇の中。そもそも真相なんてない。
身近なルールの「黒幕」を勘ぐって、こうなる人も。
この人の安否は、確認されていません。(たぶん元気です)
元ネタ・成り立ち
誰が最初に言ったのかは、わかっていません。2ちゃんねるなどの掲示板の時代から、ヤバそうな話のあとに「締め」として書かれてきた、ネットの古典芸能です。一説には、怪談「牛の首」(怖すぎて誰も最後まで語れないとされる話)に通じるとも言われますが、確かな証拠はありません。
……もしかすると、最初に言い出した人も、誰かに来られてしまったのかもしれません。
文章が途中で途切れて、書き手の身に何かが起きたと匂わせる手法は、ホラー小説の定番でもあります。ラヴクラフトの短編『ダゴン』のラストとして知られる「窓に!窓に!」も、ネットではほぼ同じ使われ方をしています。玄関から来るか、窓から来るか。違いはそこだけです。
2025年には、SNSの投稿の最後にくっつける決まり文句を手紙の結びになぞらえた「オタクの敬具」という遊びが広まり、この言葉もその代表選手として名前があがりました。もはや手紙の「敬具」と同じ扱い。礼儀正しく、消されていきます。
どこで使う?
X(旧Twitter)、掲示板、ブログ、YouTubeのコメント欄など。陰謀論ごっこ、ネタバレの寸止め、職場や学校の「あるある」をぼかすオチまで、だいたいどこでも使えます。
ただし、実在の人や会社について根拠のない話を匂わせるのに使うと、本当に誰か(弁護士)が来ます。ネタは、ほどほどの話題で。
まとめ
- 「知ってはいけないこと」を書きかけて、わざと途切れさせる締めの一言
- 掲示板の時代から続くネットの古典。言い出しっぺは不明(消された説)
- ネタバレの寸止めや、身近な「裏事情」ネタのオチに便利。誰も来ません
次に読む
出典
- SNSで急速な広がりを見せる「オタクの敬具」(INTERNET Watch、2025年5月2日)
- 昔のねらー「おっと誰か来たようだ…」←これ(2019年12月)
- 「おっと誰か来たようだ」の意味や使い方(カラフル日記)
(この記事は2026年10月時点の情報です。)



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